テレキャスに2軸2連ポットでハイ・ローカット
- 2015/01/29
- 02:02
- カテゴリ:DTM
はい。
なんか自宅近くで火事があったみたいで消防車がずっとウチの真正面で赤色灯回しながら待機してる。
外が煙たい。こんな日はブログを書くに限る。
というわけでギターの配線シリーズその4。
~あらすじ~
(1)マイ・テレキャスターの低域をなんとかするために(2)ローカットを付けたいんだけどギターのコンデンサとかよく分からんので(3)電気の勉強したり(4)TBXの構造調べたりして、でもガジェオタ的に2軸2連ポットしかねぇな。
~ここまで~
で。
いろいろと勉強した結果、「たぶんこれで合ってる」というものを図にした。でもそれで配線したら音出なかったり、出てもトーンポットが効いてなかったり。
ので、また調べる。
そんでG&LのS-500等ストラトの一部モデルにPTBシステムだかっていう、まぁ便利かと言われればそうでもない配線が施されているということで参考にしました。PTBの配線はストラトで、マスターVol、トレブルカット(普通のトーン)、ローカット、リアPUスイッチ(F+RとかF+M+Rとかあんまりメリットなさそうなことが出来るスイッチ)など配線ギミック満載。ポットは全て異なる抵抗値だし、コンデンサも異なる容量のが4つも使われている。
で、テレキャスも2軸2連ポットにするので実質的にはPTBシステムの実装も難しくはないのですが(PTBの配線図は普通に見つけられるし)、どうせだからコンデンサも変えたいし、コンデンサも安くはないし、なによりそんなギミック使わない。
ので単純にハイ・ローカット仕様にしたのが以下の図。(PTBは参考にしただけで大分異なります)

あらすじ(2)ローカットを付けたいで載せたテレキャスの現状図と大きく違うのは、信号線の出入口の位置です。
おそらくテレキャスもストラトもレスポールも、デフォルトでは
PUスイッチ→ボリュームポット→トーンポット→ジャック
という形になると思います。私も最初はそのように配線したのですが、ローカットが効きませんでした。
単純に配線ミスという原因も大いに考えられますが、順番も無関係ではないように思います。
つまり
PUスイッチ→トーンポット→ボリュームポット→ジャック
という形の方が良いと思われます。
上の図の通りに配線し、正常動作を確認しました。
まぁ、詳しい人からすれば確認とかするまでもない(というか失敗があり得ない)レベルの工作なのでしょうけど。
電気苦手なんです。
で、コンデンサの話。
奥の深い世界というのはどのジャンルにも存在するもので、コンデンサもご多分に漏れず奥が深い。
で、コンデンサという電気部品としての役割は「溜める」という点では同じでも、ギターやオーディオに用いる場合、音に影響するのは確かなようで、となれば色々とあるわけですよ。そう、製品としては新しいほど、劣化がないほど、本来の働きをこなすほど優れているのですが、オーディオでは逆だったりします。
つまるところ、「劣化してるのが良い」という検証しようのない通説がまかり通るのがヴィンテージ業界であって。コンデンサにもヴィンテージとかレアとかメーカーによる違い、時代による違いがあるらしく、ヴィンテージコンデンサだと1個1万円とかしたりします。一個っていうか一粒ですね。
ボディの鳴りが~~とか、指板の素材が~~とかならまぁ分からなくもなくもないのですが、1万円のコンデンサが~~っていうのは分からないです。
シールドも高いのと安いので違いが分からない男です。なので安くて丈夫で柔らかいやつを使ってます。
コンデンサの種類と音色の傾向としては以下。
・フィルムコンデンサ:上述したオレンジドロップとかバンブルビーとか。奥行きのある枯れた音らしい。
・オイルコンデンサ:ビタミンQ。太く、サステインがあるというウワサ。
・セラミックコンデンサ:硬い音でパキパキとした感じという話。
・マイカコンデンサ:青い天空を思わせる、突き抜けるような透明感のある音質との評判。
だいたい「知るか」の一言で片付けることが可能。
シルカコンデンサです。
さて、上図の回路で使うコンデンサはトレブルカット(普通のトーン)のが0.047μFのVitaminQという種類。種類はオレンジドロップとかバンブルビーとかなにそれカッコイイっていうのもあるけど、名前と見た目で決めた。いわゆるオイルコンデンサの一種で、ビタミンQオイルを含浸させた紙をうんたらっていうやつ。なんだか最近は生産終了とかで売ってるところが少ない。買う時点で音は聴いたことがないので分かりません。割とドンシャリ系になるとか、チューブアンプと相性が良いとか。
元々は同じ容量の安いセラミックコンデンサが付いてました。まぁ、普通のギターなら買ったままなら殆どすべてセラミックコンデンサじゃないでしょうか。初心者がまずコンデンサ換えるとなったらオレンジドロップが普通らしいけれども。
ローカット用のハイパスコンデンサはシルバーマイカの250PF。テレキャスはボリュームポットにハイパスコンデンサをつけるカスタムもあって、その場合テレキャスの定番の音色とするならセラミックコンデンサとも言われていますが、モノは試しということで。250PFから値を大きくするとローカット効果は薄くなります。
せっかくブラックホールを制御する力を得たのに(ローカットをコントロールできるようにしたのに)、かなりスタンダードで無難な容量にしてしまった。もっと小さい容量でも良かったかもしれません。っていうか半分でも良かった。これが通常のハイパスコンデンサの付け方(ボリュームポットにつける)だったら250PFでも良いのかもしれませんが。
久しぶりにごちゃっとした長文書いてすっきり。深夜のテンション。
ではまた。
なんか自宅近くで火事があったみたいで消防車がずっとウチの真正面で赤色灯回しながら待機してる。
外が煙たい。こんな日はブログを書くに限る。
というわけでギターの配線シリーズその4。
~あらすじ~
(1)マイ・テレキャスターの低域をなんとかするために(2)ローカットを付けたいんだけどギターのコンデンサとかよく分からんので(3)電気の勉強したり(4)TBXの構造調べたりして、でもガジェオタ的に2軸2連ポットしかねぇな。
~ここまで~
で。
いろいろと勉強した結果、「たぶんこれで合ってる」というものを図にした。でもそれで配線したら音出なかったり、出てもトーンポットが効いてなかったり。
ので、また調べる。
そんでG&LのS-500等ストラトの一部モデルにPTBシステムだかっていう、まぁ便利かと言われればそうでもない配線が施されているということで参考にしました。PTBの配線はストラトで、マスターVol、トレブルカット(普通のトーン)、ローカット、リアPUスイッチ(F+RとかF+M+Rとかあんまりメリットなさそうなことが出来るスイッチ)など配線ギミック満載。ポットは全て異なる抵抗値だし、コンデンサも異なる容量のが4つも使われている。
で、テレキャスも2軸2連ポットにするので実質的にはPTBシステムの実装も難しくはないのですが(PTBの配線図は普通に見つけられるし)、どうせだからコンデンサも変えたいし、コンデンサも安くはないし、なによりそんなギミック使わない。
ので単純にハイ・ローカット仕様にしたのが以下の図。(PTBは参考にしただけで大分異なります)

あらすじ(2)ローカットを付けたいで載せたテレキャスの現状図と大きく違うのは、信号線の出入口の位置です。
おそらくテレキャスもストラトもレスポールも、デフォルトでは
PUスイッチ→ボリュームポット→トーンポット→ジャック
という形になると思います。私も最初はそのように配線したのですが、ローカットが効きませんでした。
単純に配線ミスという原因も大いに考えられますが、順番も無関係ではないように思います。
つまり
PUスイッチ→トーンポット→ボリュームポット→ジャック
という形の方が良いと思われます。
上の図の通りに配線し、正常動作を確認しました。
まぁ、詳しい人からすれば確認とかするまでもない(というか失敗があり得ない)レベルの工作なのでしょうけど。
電気苦手なんです。
で、コンデンサの話。
奥の深い世界というのはどのジャンルにも存在するもので、コンデンサもご多分に漏れず奥が深い。
で、コンデンサという電気部品としての役割は「溜める」という点では同じでも、ギターやオーディオに用いる場合、音に影響するのは確かなようで、となれば色々とあるわけですよ。そう、製品としては新しいほど、劣化がないほど、本来の働きをこなすほど優れているのですが、オーディオでは逆だったりします。
つまるところ、「劣化してるのが良い」という検証しようのない通説がまかり通るのがヴィンテージ業界であって。コンデンサにもヴィンテージとかレアとかメーカーによる違い、時代による違いがあるらしく、ヴィンテージコンデンサだと1個1万円とかしたりします。一個っていうか一粒ですね。
ボディの鳴りが~~とか、指板の素材が~~とかならまぁ分からなくもなくもないのですが、1万円のコンデンサが~~っていうのは分からないです。
シールドも高いのと安いので違いが分からない男です。なので安くて丈夫で柔らかいやつを使ってます。
コンデンサの種類と音色の傾向としては以下。
・フィルムコンデンサ:上述したオレンジドロップとかバンブルビーとか。奥行きのある枯れた音らしい。
・オイルコンデンサ:ビタミンQ。太く、サステインがあるというウワサ。
・セラミックコンデンサ:硬い音でパキパキとした感じという話。
・マイカコンデンサ:青い天空を思わせる、突き抜けるような透明感のある音質との評判。
だいたい「知るか」の一言で片付けることが可能。
シルカコンデンサです。
さて、上図の回路で使うコンデンサはトレブルカット(普通のトーン)のが0.047μFのVitaminQという種類。種類はオレンジドロップとかバンブルビーとかなにそれカッコイイっていうのもあるけど、名前と見た目で決めた。いわゆるオイルコンデンサの一種で、ビタミンQオイルを含浸させた紙をうんたらっていうやつ。なんだか最近は生産終了とかで売ってるところが少ない。買う時点で音は聴いたことがないので分かりません。割とドンシャリ系になるとか、チューブアンプと相性が良いとか。
元々は同じ容量の安いセラミックコンデンサが付いてました。まぁ、普通のギターなら買ったままなら殆どすべてセラミックコンデンサじゃないでしょうか。初心者がまずコンデンサ換えるとなったらオレンジドロップが普通らしいけれども。
ローカット用のハイパスコンデンサはシルバーマイカの250PF。テレキャスはボリュームポットにハイパスコンデンサをつけるカスタムもあって、その場合テレキャスの定番の音色とするならセラミックコンデンサとも言われていますが、モノは試しということで。250PFから値を大きくするとローカット効果は薄くなります。
せっかくブラックホールを制御する力を得たのに(ローカットをコントロールできるようにしたのに)、かなりスタンダードで無難な容量にしてしまった。もっと小さい容量でも良かったかもしれません。っていうか半分でも良かった。これが通常のハイパスコンデンサの付け方(ボリュームポットにつける)だったら250PFでも良いのかもしれませんが。
久しぶりにごちゃっとした長文書いてすっきり。深夜のテンション。
ではまた。
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